あらすじ
東大に合格できる子は、
他の子と何が違うのか、
それは家庭の中で実践されている、
ちょっとした生活習慣の工夫にあった
・日常に「勝負」をとりいれる
・読む本を自分で選ばせる
・休みの予定は子どもに決めさせる
・小学生のうちにひとり旅をさせる
・・・など、どれも今日から始まられる簡単なものばかり。
本書ではその工夫点を具体的な場面をあげて解説している
著者について
富永雄輔氏
・東京・吉祥寺、四ツ谷にある進学塾・VAMOS(バモス)の塾長。
・同塾は、入塾テストを課さないのに生徒の「8割」が難関校に合格するという進学塾として注目されている
・過去に東大合格を果たした生徒や、塾の現役(元)東大生講師の親、さらに、受験コンサルタントとして年間300人を超える父母と話す中でわかった、子どもの能力を確実に伸ばすコツを一挙公開
読んだ動機
子どもを東大生にしたいと思わない。
というか、「親が東大生にしたい」という動機で、子どもは東大生になるものではない
そんな親の夢を叶えるために子どもは貴重な時間を使ってはいけない
手にとった動機は、東大に結果的に行くことになった子どもは(どんな経緯であれ)
自主的にその進路を選んだのか?
そのようなハイプレッシャーな進路を選ぶ上で親はどんな影響を与えられていたのか?
興味が湧いたためだ
キンドルのPrimeReadingでおすすめにあがってきた際
興味が湧いて、寝かしつけ中に、ざっと40分ほどで読了した
書評
身に着けてほしいのは知識ではなく体験を通じて得られる学び
我が家には1歳の娘がいる
目下私の関心ごとは彼女にどんな就学前教育を授けるのがベストか。
就学前教育(小学校入学前の教育)の効果やそのエビデンス、
どんな力を伸ばすことが、その後の人生に大きな影響を与えるのかや
投資対効果が高いのかについては、
過去の育児本書評を通じて、自分の中でまとめている



本書は子どもを東大生にしたい親がただ闇雲に「勉強しなさい」といっても
子どもが言うことを聞かないという悩みを抱え、手に取るハウツー本だ
そのため、具体的な子どもへの接し方や言動、
こんな場面ではこんな風に接しましょう、言いましょうという
解決策がたくさん書いてある
本書では「子ども=小学生以降の児童」なので
現在1歳の我が子を重ねて参考にするにはリアリティがなかったが
その中でも参考になった考え方は、
「子どもに身につけてほしいことは英語や数学等の知識ではなく、その前提にある、熱中する体験を通じて得られる学び」
であるということだ
私自身詰め込み学習に励んできた学生時代だったが、
本当に頭が良い子はなにかに
「熱中する力」「楽しむ力」「試行錯誤し、結果を受け止める力」「継続する力」
が高かったように思う
これらは一朝一夕で得られるものではない
それこそ幼少期(就学前)から夢中になれる経験を積むことが重要ではないかと感じた
夢中になる体験に価値がある
「ゾーンに入る」とよく言うが、何かに没頭すると周囲が見えなくなり、
気がつくと日が暮れていたなんてことがある
この集中力を幼い頃から付けられることは一生の財産だ
人は集中するときに頭の中の前頭葉を働かせるが
その前頭葉にある「ウィルパワー」の量は個人差があるという
※DaiGoの「超 集中力」より

この集中力を培うためには、野球でもバレエでも水泳でも英語でも音楽でもダンスでもなんでもいい。本人が興味を持てるものなら何でもいい。
「親がさせたい」習い事だと子どもは自分の楽しみ<親を喜ばせることに一生懸命になる
そこで、なんでも良いからと親が「させたい」習い事をさせると、
親は上達を期待する(自分がさせたい習い事だから)
そして結果に一喜一憂するだろう
そうすると、子どもは親の期待に答えるために頑張る
動機が楽しいからではなく、「親を喜ばすため」「親に怒られないようにするため」
となる。こうなると、子どもは集中できないし(そもそも動機が内発的ではないので)もはや何のために頑張っているのか、誰もわからない。
我が家の場合は英語をさせたいと傾いていたが
それは「私がさせたいこと」で「子どもが興味があるかどうか」わからない
そのため、子どもが興味を持ちそうな別の習い事を検討している。
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