赤ちゃんのヘルメット治療を断念した3つの理由

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第二子がヘルメット治療を検討した背景

予防接種でまさかの指摘

0歳2ヶ月での初めての定期予防接種の際、何気なく「(後頭部が)絶壁なんですよね〜」とかかりつけの小児科の先生にこぼしたら、しっかり触診してくれました。
たまたま、あたまの形も専門に診ている先生だったんです(偶然!)
そこでまさかのコメント。
「これは・・結構絶壁。しかも斜頭(※左右のどちらかがへこんでいる頭の形のこと)もありますね・・・耳の位置もずれてきているので、中等症かもしれません。」と言われてしまいました。
親としては気になっている絶壁と加えて斜頭も指摘されて、
予想以上に深刻なレベルなのではないか?と若干ショック。。

まずはお家でできる矯正から始めました

・赤ちゃん絶壁防止用低反発枕の購入
・バウンサーの活用(頭への圧力が分散しやすい構造だそうです)
・なるべくいろんな向きで抱っこ

などなど・・。まだ生後2ヶ月だったので、「今からなら矯正できる可能性がある」と言われて色々と努力しました。結果・・・

頑張ったけど、全然変わらない(笑)

もう、ほんとこれです。(笑)
・低反発枕→いつのまにか体ごと動いていて枕から頭がずれている
・バウンサーの活用→5分もいないうちに飽きてギャン泣き!!
・いろんな向きで抱っこ→やらないよりマシだったかな・・

あとで先生に「全然変わりませんでした(泣)」と伝えたら、「そうなんだよね〜・・」と。
知ってたんかい!(笑)
先生曰く、毎日夜、2〜3時間毎に頭の位置を変えてあげるレベルじゃないと自然矯正は効果が出にくいとのこと。そんなの現実的じゃないですよね・・・?

ということで、本格的にヘルメット治療を検討。

まず、前提として、ヘルメット治療は自費診療(保険適用ではない)です。
あくまでも、自費。審美目的で行われることもあるからです。(歯の矯正等と同じですね)
(将来的には保険適用にしてほしい!!)
私が幼少の頃は見たことがないなと思っていたのですが、それもそのはず。
国内では2006年頃〜アメリカからの輸入で始まり、国産のヘルメットでの治療が開始されたのは
この10年くらいのことだそうです。
そのため、まだまだヘルメット治療を受けられる病院自体が少ないです。
どこでヘルメット治療を受けられるの?はぜひ以下のサイトからお近くの病院があるかどうか、検索してみてください。
https://babyhelmet.jp/alliance/

我が家は偶然かかりつけの小児科がヘルメット治療を行っていた

ありがたいことに、我が家のかかりつけ医はヘルメット治療を行っていました。
そのため、あたまの形についての専門外来もあり、気軽に先生に相談できる環境でした。
(予防接種を行ってくれた小児科の先生がたまたまヘルメット外来の先生でした!)

そこで、通院などはしやすいということから、
検討する上でのメリット・デメリットを整理し、夫と相談しました。

ヘルメット治療のメリット・デメリット

【メリット】

・低月齢で治療を開始すればかなりの確率であたまのかたちがきれいになる
・一生のうち、頭が急激に発達する0歳2〜6ヶ月の黄金期を逃すと一生矯正できない

【デメリット】

・費用が高額(私たちのかかりつけ医の場合:55万円(税込))
・ヘルメットの装着による汗疹などの肌荒れの可能性
・ヘルメット装着による夜泣き、赤ちゃん本人へのストレス
・ヘルメットのお手入れや通院などの親の時間や労力

我が家では悩んだ結果、ヘルメット治療を断念

3Dスキャンデータで頭の歪みレベルをチェックしたことが決め手

「低月齢のこのタイミングを逃すと一生矯正できない」という親としてはかなりのプレッシャー(笑)の中で、悩みに悩んだ結果、先生の触診だけではなく、3Dスキャンデータを撮ってもらい、その結果を見てデジタルに判断しよう、と決めました。
※病院によっては、初診の段階で3Dスキャンデータを取るケースもあるようです。うちのかかりつけ医の場合は、初診の段階では触診のみでした。
この3Dスキャンで先生の触診とは異なる結果が出たことが結論の決め手に繋がります・・

3Dスキャンの結果、絶壁度は高いけど、斜頭レベルは軽症

絶壁頭のことを、医学的には「短頭」と言います。(逆に頭が縦に長いのは「長頭」)
もともと、日本人はいわゆる絶壁頭が多いとされています。
我が子は絶壁度は高く、101%という値でした。(正常値は106〜126%)
ただし、斜頭レベルは「レベル2」の「88%」と軽症(80〜85%がレベル3の重症)
どちらかというと、「レベル1」寄りの「レベル2」でした。
ちなみに、日本人の斜頭レベルの平均は89%だそうです。

合併症を発症するのは斜頭レベルが高いとき。絶壁は審美的な問題。

斜頭のレベルが高く、重症だと、将来的に中耳炎や斜視などの合併症を発症する可能性があります。
そのため、斜頭のレベルが3以上だと、医師としてもヘルメット治療を推奨しているとのことでした。
(合併症以外にも「メガネのサイズが合わない」「安全ヘルメットがかぶれない」「帽子が合わない」などの日常生活での支障もあります。)

ただし、短頭(絶壁)に関しては合併症はなく、あくまでも見た目の問題。
「野球部に入って丸刈り頭が似合うかどうか」「ポニーテールやお団子頭が似合うかどうか」などの
見た目の問題です。
そのため、「継続していくには、親の根気が必要です。」と先生に言われました。
なぜなら、短頭は斜頭に比べて、矯正がゆっくりで長期間を要し、変化が短時間で現れず、
加えて、最終的なかたちは遺伝的要素の影響を大きく受けるためです。

短頭の場合たとえ、「きれいなかたちの頭にしたい」という見た目の問題にこだわったとしても、
最終的な頭の形は遺伝の要素で決まってしまう可能性があるのです。

我が家の息子の頭の形はおそらく、父方のおじいちゃんの頭のかたちにそっくりなので、
このままだとそこそこの絶壁で着地するのではないか・・という予想もありました。
(※ちなみに、おじいちゃん本人は絶壁であることを全く気にしておらず、スキンヘッドヘアーです笑)

なぜ根気が必要なのか

ヘルメット治療は、ただヘルメットを被せて終わり、ではありません。
最初はなれるまで、赤ちゃんが泣いて嫌がります。(すんなり慣れる子もいるようですが・・)
そして夜泣きが増えたり、ヘルメットの中が蒸れて汗疹になったり・・
そして、ヘルメットの中のスポンジの張替えや洗浄作業もあります。
赤ちゃんの頭の大きさの成長に合わせて、ヘルメットの内部に貼り付けてあるスポンジを切ったり
貼ったりする必要があります。
夏場には汗の匂いも気になるので(剣道の道着のような匂いだとか・・)消臭・洗浄のケアも必要です。

これらの努力は親の「ヘルメット治療をがんばるぞ!!」という根気によって支えられているのです(泣)

まとめ:我が家は合併症の可能性がない絶壁度のみだったため見送った

数ヶ月の治療を続けていく根気が親にない
  高額の費用を払っても続けられずヘルメットのコスプレで終わるかもしれない、

また、我が家は早期復職のため3ヶ月半で保育園に預ける予定でした。
低月齢で保育園に預けるストレスや環境変化の負担に加え、ヘルメット治療の負担もかけたくない

上記の理由で、ヘルメット治療を行うことは断念しました。
もちろん、斜頭レベルが重症だったら&早期復職せず家で保育する予定だったら、迷わず行っていたと思います。(いろんな結論があると思います。あくまで我が家の場合の結論です。)

定期的に頭の形が変化していくかどうか、モニタリングは続ける予定

かかりつけ医では、治療をしないという選択をした家庭にも、定期的に3Dスキャンを撮って、頭の形が変化したかどうかモニタリングしてくれます。(ありがたい!!)
病院側としても、「治療をしなかった子の自然な変化結果」のデータがほしいとのことでした。
そのため、自然に良くなっていても、逆に悪化していても、変化は確認していこうと思います。

以上が我が家のヘルメット治療の検討の顛末でした!
高額ですし、長期間の親のコミットも必要なので、
検討されて悩んでいる方の目に少しでも触れてなにか参考になれば嬉しいです。

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